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The Witcher3 – グウェント ヒーローカードがないノーマルなデッキで勝利するポイント

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グウェントとは?

Witcher3には、ストーリーの進行とは別に楽しめる競馬や格闘といったミニゲームが実装されており、ちょっとしたコーヒーブレイクになっている。今回紹介する「グウェント」もそのひとつで、カードゲームの一種だ。クエストやアイテムショップで収集したカードでデッキを作り、NPCと対戦することができる。これがなかなか侮れない完成度で、最近は本編そっちのけでハマっている。

ルールは簡単。交互に手札からカードを切って場に出していき、スコアの高さを競うというもの。ただし、カードには特殊な効果をもつものもあり、相手のカードを捨て札にしたり、自分のスコアを高めたりすることができることから、戦術に深みが生まれている。カードの種類も標準的なスコアや効果をもつ、いわゆるコモン系カードから、非常に強力なヒーローカードがあり、当然手持ちのカードが豊富であるほど強いデッキを作ることができる。しかし、カード収集のためには特定のクエストをこなしたり、各地にいる商人のもとまで足を運んで購入するなど、地道に揃えていかなければならない。

そういったこともあって、なんとなく敬遠しているユーザも多いのではないかと思うが、意外とデフォルトカードと序盤に簡単に手に入るカードだけでも十分戦えるもの。確かにヒーローカードは戦局を一変させてしまうほどの効果があるが、それがないと勝てないってことはない。そこでノーマルなカードでもグウェントに勝てるポイントを整理してみたので、参考にしてほしい。

尚、グウェントの細かなルールは下記サイトでどうぞ。
http://witcher3wiki.alloyape.com/1649

勝つためのポイント

相手のデッキと戦い方を観察する

相手のデッキ構成がわかると対処すべきポイントが見えてくるので、数回戦って様子を見てみるとよい。「近接攻撃主体で攻めてくる」のか、「天候カードで翻弄してくる」のか、傾向がわかれば「このカードは温存しておこう」といった工夫もできるはず。最初の掛け金は少なめにして様子を見てみるのも吉だ。

相手のデッキによって組み入れるカードを調整する

相手によっては、自分のデッキを多少組み替えたほうが有利に運べる場合がある。例えばワイルドハントのデッキだと、「集結」属性(*1)をもった近接カードを豊富に揃えているケースが多いので冬将軍(*2)を多めに入れたり、スコイア=テルなら近接/間接(弓)をフレキシブルに選択できるカードが多いため、冬将軍と濃霧(*3)をセットで入れておくなど、相手の長所を封じるカードを必ずデッキに組み入れておこう。

(*1)~デッキから同じ名前のカードを探し、それらを全て即時設置する効果がある
(*2)~両プレイヤーの全近接ユニットの戦力を1にする効果がある
(*3)~両プレイヤーの全間接ユニットの戦力を1にする効果がある

指導者カードの効果を把握しておく

相手の手札を覗くことはできないが、指導者カードだけはゲーム開始時点でオープンになっている。どんな効果があるのかを予め知っておけば、それを踏まえてカードを切れるので、真っ先に確認しよう。”敵手札のカード3枚をランダムに見る”(ニルフガード皇帝)といった無視していいレベルのものから、”敵の近接ユニットの戦力が10以上なら、敵の最も強力な近接ユニットを破壊する”(ドル・ブラサンナの女王)などの警戒すべきカードもある。渾身の一撃をかましたら、あっさり無効化されました ってことのないようにしよう。

派閥と効果を把握しておく

デッキ構成は4つある派閥のいずれかに該当するが、それぞれ効果が異なるので、予め把握しておこう。

ワイルドハント ~ 各ラウンドの後に、ランダムに選ばれた1枚の怪物カードが戦場に設置される。
スコイア=テル ~ デュエルの開始時に先攻か後攻かを選択できる。
北方諸国 ~ ラウンドに勝つと、デッキから1枚カードを引く。
ニルフガード帝国 ~ 引き分けの際、勝利する。

序盤で特にイヤだなと思ったのがニルフガード帝国だ。手札を切っていくと、まれに相手と戦力が同点になることがある。通常なら痛み分けでそのラウンドを流してしまうことができるが、負けを防ぐためは更に1枚カードを余分に切らないといけない。これが次のラウンドでの息切れ(手札が足りずに戦力不足で負ける)につながることがあった。諜報員(*1)をデッキに組み入れることで対処しているが、それでもイヤな相手だなと思う。

(*1)~相手の戦場に設置(相手の総戦力に加算される)して、デッキからカードを2枚引く効果がある。

1回勝ちを譲る

2ラウンド先取で勝ちということは、逆にいうと1ラウンドは負けても大丈夫ということ。相手が繰り出した渾身の一撃にまともに対応するよりも、あえて勝ちを譲って受け流したほうが、以降のラウンドにカードを温存できるため結果的に勝てる確率が上がる。グウェントを始めた当初は「2連先取」にこだわっていたものの、捨てることを覚えてからは格段に勝率が上がった。

デッキはなるべくスマートに

デッキに組み入れるユニットカードは必要最低枚数の制限があるものの、多く入れることはできるため、スペシャルカードも含めて「手持ちのカードを全部ぶっこんでいる」という人もいるのではないか。ただ、デュエル開始時に手札にできるのは10枚しかないため、母数が増えるほど、本当に欲しいカードを引き当てられる確率が落ちてしまう。そのため、ユニットカードは最低枚数の22枚に抑え、スペシャルカードも自分の戦い方に沿ったものだけを厳選したほうがよい。例えば、指導者カードがテメリア王(*1)なら濃霧カードは1枚あるだけで十分だ。デッキから持ってこれること(手札を圧迫しないこと)に意義があるのに、何枚も入れて引き当てる確率を上げる意味はないはずだ。

(*1)~デッキから「濃霧」カードを探し、即時設置する効果がある

息切れ(手札の枯渇)に注意

最大で3ラウンド戦うことを考えると、序盤に手札を放出しすぎるのも考え物だ。眼前のラウンドだけでなく、それ以降も視野に入れてカードを切っていくことが望ましい。特に相手がニルフガードだと、派閥の特性で負けになってしまう恐れがある。例えばお互いに手札を出し切ってしまったとしても、ラウンドの戦力が双方0点の場合、こちらが負けてしまう(スコアが同点の場合ニルフガードが勝つ)ので注意が必要だ。

接戦を演じるか、引き離すか

NPCの傾向として、戦力が競っているときは勝ちを放棄せずにカードを切り続けるし、逆に引き離すとパスするようだ。この特性を活かして戦うといいだろう。例えば、指揮官の角笛(*1)や天候カード等で戦局を一変させることができる場合、相手にカードを吐き出させたいなら、ラウンドの後半に目的のカードを使ったほうがよいし、早々に切り上げたいなら前半に切るべきだ。諜報員(*2)の効果などで、手札の枚数が有利なら前者の”吐き出させる”戦略が有効だし、次のターンに備えて切り札を温存したい場合は後者の”逃げ切り”戦略が有効だ。

(*1)~同じラインの全ユニットの戦力を2倍にする効果がある。ただし、1列に1枚しか指定できない。
(*2)~相手の戦場に設置(相手の総戦力に加算される)して、デッキからカードを2枚引く効果がある。

切り札はラウンドの後半まで保持する

仮に自分の手札に晴天(*1)があり、あとはこれを切るだけで勝てるという状況だとする。この場合、切り札はできるだけラウンド後半まで維持することが望ましい。もしかすると相手にも天候カードがあり、こちらが晴天を出した後で冬将軍(*2)などを切ってくる可能性もある。最終的に晴れにしたいなら、相手が天候を変えられない状況まで(パスするまで)待つことが望ましい。ルール上、パスしない限り、必ず自分のターンでは手札からカードを1枚切らなければならないので、仮に冬将軍を持っていたとしても、それしか手札になければ無理に切ってくるか又はパスしてくるはずだ。後から切ったカードのほうが有効なので、自分の思惑通りに晴れにすることができる。

(*1)~天候カード(冬将軍、濃霧、豪雨)を除去する効果がある。
(*2)~両プレイヤーの全近接ユニットの戦力を1にする効果がある。

カードの使い方

指揮官の角笛

このカードは「同じラインの全ユニットの戦力を2倍にする効果がある。ただし1列に1枚しか指定できない」というもの。ラインの戦力を2倍にできれば、戦況を一変させることもできるため、最低でも1枚はデッキに組み入れておくとよいだろう。敵が同カードを切った際に、自分も切って戦力を拮抗させたり、あるいは天候カードで不利な状況にさらされたカードの戦力を2に底上げすることもできる(天候を変えられないうえに、不利な状況でも勝負せざるをえないとき)。また前述の通り、ラウンドの前半で同カードを切って点数を引き離すことで、相手に早めのパスを促すこともできる。色々と使い勝手がよいので、マイデッキには2枚入れている。

焦土作戦

このカードは「展開すると捨て札に送られるが、戦場で最も強力なカードを破壊する」効果がある。相手が固い絆(*1)の効果をもつカードを複数備えている場合に有効だ。例えば、敵が「若い特使(近接/5/固い絆)」を2枚出した場合、戦力は5x2x2で合計20となる。これで指揮官の角笛(*2)なんか使われたら、目も当てられない状態になるが、焦土作戦を使うことでこれらを一掃できる。敵味方問わずカードが破壊されるので、使いどころは限られるが、上記のようにカード当たりの戦力が高ければ、都合よく敵のカードだけ破壊することができる。私の戦い方には合わないので普段のデッキには入れていないが、相手によって(特に北方諸国とニルフガードのとき)に入れることがある。

(*1)~同じ名前のカードの隣に設置すると、両カードの戦力が2倍になる。
(*2)~同じラインの全ユニットの戦力を2倍にする効果がある。ただし、1列に1枚しか指定できない。

諜報員効果のカード

このカードは「相手の戦場に設置(相手の総戦力に加算される)して、デッキからカードを2枚引く」効果がある。例えば、ベースデッキに組み込まれている「ステニス王子(近接/5/諜報員)」なら、相手の近接に+5される代わりにカードを2枚引ける。そこまでして手札を増やす意味があるのかと思われるかもしれないが、最初のラウンドを捨てる前提で挑むなら、全く問題ない。マイデッキには「ステニス王子」に加えて、「シギスムンド・ディクストラ(近接/4/諜報員)」(確か血まみれ男爵からもらった気がする・・・)も入っており、最初の手札にこの2枚が入っていれば、まず負ける気がしない(2ラウンド目以降、手札4枚分のアドバンテージで挑める(*1)から)。

しかもこれら2枚を最初に切った場合、敵も近接ラインでカードを切るなどすると、20対0みたいな状況になることがある。そこまで点差が開くと勝てると見込んだ敵がパスしてくることもある。そこで冬将軍と戦力5くらいのカードを出すと逆転することができるため、捨てるはずのラウンドで勝てたりすることもある。”最初に負けて、2連勝する”という私の勝ちパターンに不可欠なカードだ。

(*1)~こちらが諜報員2枚を切った時点で手札は12枚。敵は2ターン分手札を切っているので8枚。差引4枚のアドバンテージになる。

鼓舞効果のカード

このカードは「同じラインの全ユニットの戦力を+1する(自身は除く)」効果がある。ベースデッキに入ってる「ケイドウェンの攻城専門家(攻城/1/鼓舞)」は、序盤から見かけるカードだが、いかんせん戦力が低いため使いどころが難しい。自分が唯一お世話になったなと感じたのが、近接・間接・攻城の全ラインで天候効果をかけられ、互いのカードが1の戦力になったとき、鼓舞カードで戦力を底上げしてなんとか逃げ切れたというケースだ。手札に引くたびに残念な気持ちになるので、序盤で数回使って以降はデッキから外してしまった。スコイア=テルの「ミルヴァ(間接/10/鼓舞)」のように、単体でも戦力になるカードなら副次効果として鼓舞も生きてくると思うが、北方諸国を使っている限りは多分使わないでしょう・・・・ 

おとり

このカードは「戦場のカードと交換し、交換したカードを手札に戻す」効果がある。勝つつもりのラウンドで負けを悟ったときに、被害をできるだけ少なくするために戦場のカードを手札に引き戻すといった、すごく消極的な使い道がある一方で、相手にカードを吐き出させることを目的として時間稼ぎをすることにも使える。具体例で説明しよう。下記を見てほしい。

ターン1:こちらがAの手札を切る
ターン2:敵がBの手札を切る
ターン3:こちらがCの手札を切る
ターン4:敵がDの手札を切る

上記のケースではターン4の終了時点で、両者が2枚のカードを戦場に出していることになる。しかし、ターン3でこちらがおとりを使ってカードAを回収したとすれば、相手は2枚の手札を切ったのに対して、こちらは1枚切った状態に過ぎないため、1ターン分の時間稼ぎに成功したことになる。こちらが負ける前提のターンで、相手の切り札をうまく吐き出させるのに活用できる方法だ。またこれ以外にもほかのカードとの組み合わせで運用した場合は、更なる効果を期待できる。(下の項で紹介)ちなみにマイデッキには2枚組み入れている。

医師効果のカード

このカードは「捨て札から1枚のカードを選び、即時設置する(ヒーローカードとスペシャルカードは除く)」効果がある。グウェントでは手札の枚数が勝敗に大きく影響することから、捨て札を有効活用できるのは大きなアドバンテージとなる。2ラウンド目以降で使えるのはもちろんだが、焦土作戦(*1)でこちらの切り札が捨て札に流されたしまったのを、再度戦場に引き戻すのにも使える。また、負ける前提のラウンドであっても、次のラウンドで医師カードを切って復活させることを前提に、あえてカードを切る(相手の手札を吐き出させるため)といった使い方もできるなど、戦術の幅が広がるので、間違いなくデッキに入れておくべきカードだ。ここまで書いたら自ずとわかると思うが、このカードを捨て札がない状態で使うのは言語道断だ。

(*1)~展開すると捨て札に送られるが、戦場で最も強力なカードを破壊する効果がある

おとり + 諜報員効果のカード

私の中では抜群の組み合わせだと思う。自分が諜報員を切った場合は相手の戦場に設置されるので意味がないのだが、敵が諜報員を切った場合にそれを手札に戻すことができる。手札に戻せば元々敵のカードであろうが自由に使えるので、デッキから2枚のカードを引きだすことができるのだ。予め諜報員が2枚手札にある状態で、さらに敵の諜報員も活用できると、手札の数がかなり増えるのでそのデュエルでの打ち手は相当楽になるはずだ。

おとり + 医師効果のカード

前述の通り、医師効果のカードは捨て札から1枚カードを戦場に戻すことができる。おとりを使って医師効果のカードを再度手札に戻すことができれば、更に追加で捨て札からカードを復活させられるので、合計2枚の捨て札を有効活用できる。この方法を使えば、前のラウンドで切り札として使った固い絆(*1)のカードを、次のラウンドでもそのまま復活させられる。基本的に切り札は1回こっきりの使い切りになるのだが、おとりと医師を同時に手札に引くことができれば、2回活用することができる。これは効果絶大と言えるだろう。

(*1)~同じ名前のカードの隣に設置すると、両カードの戦力が2倍になる。

自分が見つけたパターンはこんな感じ。更に手持ちのカードが増えれば更に戦術の幅が広がるかもしれない。今日も本編そっちのけでグウェントに興じます。